
3月9日午前10時より、本山差向布教・梵鐘講がとつとまりました。
今年は例年よりも雪の少ない冬を越し、3月にしては珍しく晴天に恵まれた日となりました。
差向布教とは、本山より指名された布教使が「お添書(おそえしょ)」とよばれる
手紙を携えて末寺に布教に来られることです。
「お添え書」とは毎年11月の本山御正忌報恩講でのご門主のお話である「御親教」の内容を
わかりやすく書かれたものです。
差向布教の冒頭でこの「お添書」の内容を門徒・住職・寺族等に伝達することが
習わしとなっています。
今年は滋賀県より正嚴寺住職の福嶋崇雄師がおいでくださいました。
御年89歳、佛光寺派の中でも最高齢の布教使ではないでしょうか。
広福寺には平成6年の聞法会200回記念講演の際にお越しいただいております。
無明長夜の灯炬なり
智眼くらしとかなしむな
生死大海の船筏なり
罪障おもしとなげかざれ
『正像末和讃』
の和讃を引かれ、阿弥陀如来の本願こそが真実であり、その真実心をこの身に
頂き、まことの念仏の生活を歩んでいくことこそが阿弥陀如来の願いなのだと
お話しくださいました。
お斎をはさんで午後からは落語の三流亭楽々さんにお越しいただきました。
広福寺ではすでに3度目の出演でございます。
大勢の方が残って聞いてくださり、本堂は大きな笑いに包まれました。
広福寺の行事は毎年この本山差向布教・梵鐘講から始まります。
今年もまた大勢の方にお参りいただきたくお願い申し上げます。
ようこそのお参りでございました。
合掌